この作品はある企業の従業員室を多目的室に模様替えしたものです。 オーナーからの要望として①25人くらいが座れるスペースが欲しい、②文化的な活動の場とする事から“柔らかな包み込むような空間”にしたい、③低コストの3つが求められた。 天井を円状にすることにより、文化上の伝心が同心円状に伝わる事をメタファー的に捉えて、上部の既存ガラスを積極的に利用することにより、そこから漏れる光のうつろいや陰影が季節・時刻により様々に変る様を訪れた人々が感じ、崇拝的な空間にする事を意図しました。 また、当社は出来る限り設計施工という形態をとるようにしています。利点としてはコストマネジメントをきちんと出来ることが一番大きい事ですが、オーナーとの相互理解している空間に対する意識等を施工にも反映でき、施工精度もより高いものが出来るからです。